
大阪で美容室の開業や店舗のリニューアルを計画されているオーナー様から、「相見積もりになってしまうのですが」というご相談をよくいただきます✨
これから新しい一歩を踏み出す大切な場所だからこそ、少しでも費用を抑えたい、でもデザインには妥協したくないと悩むのは当然のことですよね。
私たち空間設計モノデザインの答えは、いつも同じです。
「ぜひ相見積もりを取ってください!」
ただし、そこには一つだけ、絶対に外せない大切な条件があります。
それは、比較するすべての会社が『同じ条件』で見積もりを作っていることです💡
もしも、会社ごとに工事の範囲や条件、伝わっている情報がバラバラな状態のまま、出てきた見積金額の「数字」だけを比べてしまっているとしたら、それはとても危険なサインかもしれません。
今回は、大阪で多くの店舗デザインやリフォームに携わってきた空間設計モノデザインが、実際に目撃した相見積もりの「本当の罠」と、失敗しないための「正しい比較のルール」を分かりやすく丁寧にお伝えします。
目先の安さに惑わされず、理想のお店を最高の形で形にするためのヒントとして、ぜひ最後までお読みくださいね。
100m走に「自転車」で参加していませんか?

唐突ですが、少しだけ想像してみてください。
目の前で100m走のレースが行われようとしています。
そこに3人のランナーが並びました。
・一人はスニーカーを履いています
・一人は陸上用のスパイクを履いています
・一人はなんと、自転車に乗っています
これで一斉にスタートして、「自転車の人が1番早かったから、今回の優勝は自転車の人です!」と言われても、誰も納得できませんよね。
なぜなら、条件がまったくバラバラの勝負には、何の意味もないからです🙅♀️
実は、美容室の内装工事の相見積もりでも、これとまったく同じことが頻繁に起きています。
工事を行う範囲、使用する壁紙や床材のグレード、造作家具のデザインのこだわり、そしてそれぞれの会社に事前に伝わっている情報の量。これらが各社で違っていれば、見積金額が変わってくるのは当然のことです。
例えば、ある会社は「エアコンの入れ替え工事」まで含めた見積もりを出しているのに、もう一方の会社は「エアコンは既存のまま」として見積もりから除外している、といったケースは珍しくありません。「ならエアコン代だけ引けば良いでしょ」と思いますよね。ですが、そのエアコン工事が下地工事や電気工事にも関わっているため、大内訳から空調設備工事を引き算するだけでも合計金額は変わってくるのです。
このようなバラバラな状態のまま、最終的な「総額」だけをパッと見比べて、「こっちの会社の方が100万円も安いからお得だ!」と判断してしまうのは、スニーカーと自転車のタイムを比べているのと同じになってしまいます。
これでは、本当の意味でどの会社が「良心的で安い」のか、あるいは「デザインに見合った適正価格」なのかを判断することは絶対にできません。
正しい相見積もりとは、「一番安い会社」を探すことではなく、「同じ条件、同じ土俵でしっかり比較し、自分たちの想いに寄り添ってくれるパートナーを選ぶこと」なのです🤝
【実話】「150万円安い」という甘い言葉の裏側にあった落とし穴
ここで、以前に私たち空間設計モノデザインが実際に経験した、あるオーナー様との切ないお話をさせてください。
そのオーナー様も、大阪の賑やかなエリアで新しく美容室を出店、オープンするために、いくつかの会社で相見積もりを取られていました。その中には、私たち空間設計モノデザインも含まれていました。
私たちはオーナー様の理想のサロン像をじっくり伺い、後から追加費用が出ないように、仕様や設備の状況、電気容量なども細かくチェックした上で、現実的な見積書を提出しました。
しかし、最終的にオーナー様が選ばれたのは、私たちよりも約150万円も安い見積もりを提示した別の会社でした。
開業時は何かと資金が必要ですし、少しでも手元にお金を残しておきたいと思うのは自然なことです。私たちは少し寂しい気持ちもありましたが、「どうか素敵なお店になりますように」と心から願いながら見送りしました。
それから数か月が経った頃、たまたま別件でお電話する機会があったのです。
「きっと今頃は、新しいお店で楽しくお客さまを迎えているんだろうな」と思って過ごしていたのですが、そのオーナー様の声はどこか暗く、沈んでいました。用件のお話しが終わった直後、オーナー様はぽつりとこう呟かれたのです。
「あの時は、完全に選択を間違えたわ……」
心配になり理由を伺うと、この間の相見積もりでA社に決め、さあ進むぞと打ち合わせを進めるたびに、選んだ内装業者からこのような言葉が何度も何度も出てきたそうです。
・「あ、これは最初の見積もりには入っていませんね」
・「その場合は追加が発生します」
・「サイン(看板)工事は、当時何も決まっていなかったので予算取っていませんでした」
そのたびに追加の費用が発生し、当初「150万円も安い!」と喜んでいたはずの見積金額は、見る見るうちに膨れ上がっていきました。
最終的には、最初に私たち空間設計モノデザインが提示していた金額を遥かに超える総額になってしまったそうです。何度も言いますが、これ実話です。
膨んでいくのはお金だけではありません。打ち合わせのたびに「また追加を請求されるのではないか」「ここ大丈夫だろうか?💦」という不安や不満が募り、業者との話し合いで感情的になってしまうことも増え、ほとほと疲れてしまったそうです。
「おかしい」と気づいた時には、もう後戻りはできなかった
お話を伺いながら、私は複雑な思いでした。そして思わず、「その時点で、一度私たちに相談していただけたら、見積書の中身を一緒にチェックしたり、アドバイスができたかもしれないのに……」と言ってしまいました。
するとオーナー様は、こう教えてくれました。
「何度かモノデザインに連絡しようと思ったけど、打ち合わせもかなり進んでいるし、日もどんどん経つし…。今からモノデザインに変えたら、オープン間に合わんかったわ。」
美容室の内装工事において、最も恐ろしい失敗は「お金が足りなくなること」だけではありません。
店舗の開業には、物件の家賃発生日や、スタッフ、広告、そして「オープン日」という、絶対に動かせない締め切りが存在します。
そのため、途中で「何かおかしい」「追加が多すぎるやろ」と気づいたとしても、スケジュールという人質を取られているような状態になってしまい、泣く泣くそのまま進むしかなくなってしまうのです。
後戻りができない恐怖の中で、不安を抱えながらお店作りを進めるのは、本当に苦しいことです。
これから大阪で店舗の改装やデザインを考えている皆さまには、このような悲しい経験をしてほしくありません。だからこそ、最初の「相見積もり」の段階で、しっかりと身を守るための知識を身につけておく必要があるのです。
なぜ内装工事の見積もりは、会社によってバラバラになってしまうのか?
そもそも、なぜ同じ物件を見て、同じように「美容室を作りたい」と伝えているのに、会社によって何百万円もの差が出てしまうのでしょうか。
これには、店舗のデザインや工事の業界特有の理由があります。
1つ目の理由は、「どこまでを見積もりの範囲(標準仕様)としているか」が会社によって異なるからです。
見積書を安く見せるために、あえて最初の段階では「照明器具」や「床材や壁の仕様」のグレードを下げ、「電気の容量変更手続き」や「防災設備工事」といった、みなさんにはわかりにくい項目を、″打ち合わせしていないからわからない″、″家主工事″と設定し、あえて入れず、すべて【別途工事(お客様負担)】として、見積書に記載しない会社が存在します。これでは見かけの数字は安くなりますが、実際に工事を始めれば必ず必要になるため、後から確実に「追加費用」として請求されることになります。別途工事自体が間違いだとは思いません。私たちは、見積もりの提出の際には″何が含まれていないのか″を必ず説明します。
2つ目の理由は、「オーナー様のこだわりが、どれだけ正確に伝わっているか」の違いです。
口頭だけで「おしゃれな雰囲気で、セット面は4席欲しい」と伝えた場合、ある会社は「既製品のシンプルな鏡と椅子」を想定して安価な見積もりを作ります。一方で、もう一つの会社は「オーナー様の好みに合わせたオーダーメイドの木製のドレッサー」を想定して見積もりを作ります。
この2つを価格だけで比べてしまえば、当然前者が選ばれますが、いざ打ち合わせに入った際に「イメージと違うので木製のこんなドレッサーにしたい」と言えば、一気に追加費用が跳ね上がることになります。
決して、安い会社が悪だというわけではありません。
大切なのは、その見積もりの「中身」が、皆さまが本当に求めているお店のクオリティを満たしているかどうかを、自分の目で確かめることなのです。
悲劇を防ぐために!正しい相見積もりを取るための3つの鉄則

内装工事での追加費用トラブルやスケジュールの破綻を防ぐために、相見積もりを取る際は必ず以下の3つのルールを徹底してくださいね。
1. 要望はすべて「紙(テキスト)」に書いて、全社に同じものを渡す
見積もりを依頼する際、担当者と口頭だけで打ち合わせをしてしまうのはトラブルの元です。
「A社には伝えたけれど、B社には伝え忘れていた」ということが人間の記憶ではどうしても起こりますし、担当者の受け取り方によってニュアンスが変わってしまうこともあります。
・セット面は何席、シャンプー台は何台にするか
・どんな雰囲気のデザインが好きか(参考写真などを添える)
・照明や家具は入っているのか
・エアコンや看板、Wi-Fiの工事は見積もりに含めるのか
こうした内容を箇条書きで構いませんので一冊のノートやメッセージにまとめ、すべての会社に「全く同じ条件」として課題を渡してください。また別に、A社から出た質問はB社とも共有しましょう。これが、公平なレースを始めるための第一歩になります。
2. 「別途工事(見積範囲外)」のリストを必ず出してもらう
見積書が手元に届いたら、金額を見る前にまず「何が含まれていないか」をチェックしましょう。
親切な見積書には、必ず「今回の金額には〇〇の費用は含まれていません」という別途工事の記載があります。
もし記載がなければ、「この見積もりだけで、オープンできますか?」「家具や看板、電気の容量は大丈夫ですか?」「西日が心配ですがカーテンは入ってますか」と担当者に直接聞いてみてください。この質問に対する回答があやふやだったり、「なんとかなるんじゃないですか」と回答する会社は、少し注意した方が良いかもしれません。
3. 「一番安い会社」ではなく「一番信頼できるパートナー」を探す
私たちは「相見積もりならば値引きします」という営業は行いません。その代わり、何が含まれていて、何が含まれていないのかを正直にお伝えします。結果として、「最終的な総額」で後悔しない見積もりをご提出します。
相見積もりは、会社同士を競わせて価格をどんどん叩き落とすための道具ではありません。
同じ条件という同じ土俵に並べたときに、「どの会社が一番、私たちの予算やスケジュールを真剣に考えてくれているか」「不具合やリスクを隠さずに教えてくれているか」という、誠実さを見極めるためのものです。
内装工事が始まれば、数ヶ月の間、その会社と二人三脚で並走していくことになります。価格がいくら安くても、コミュニケーションが取りづらかったり、こちらの想いを汲み取ってくれない会社とお店作りを続けるのは、想像以上に大きなストレスになります。
「この人たちと一緒なら、大変な開業準備も乗り越えていけそう!」と思えるような、信頼できるパートナーを見つけるために相見積もりを活用してくださいね。
空間設計モノデザインが大切にしていること
私たち空間設計モノデザインは、大阪を中心に多くの美容室や店舗の内装工事、リフォームのデザインを手掛けてきました。
私たちが何よりも大切にしているのは、オーナー様が新しいお店をオープンしたその先の未来です。
だからこそ、最初の相見積もりやご提案の段階から、あえて「見かけを安く見せるための手抜き見積もり」はいたしません。物件の現状をしっかりと調査し、目に見えない配管や電気のトラブル、後から必要になることが分かっている項目は、最初からすべて正直にお話しして見積書に盛り込みます。
そのため、一見すると他の会社よりも少し高く見えてしまうことがあるかもしれません。
しかしそれは、契約した後にオーナー様を不安にさせないため、それから絶対にオープン日を遅らせないための、私たちの誠実さの証でもあります。
「同じ条件で比較すると、モノデザインの見積もりはどこよりも中身が詰まっていて安心できる」
そう言って選んでいただけるよう、私たちはいつでも透明性のある、嘘のないお店作りを続けています。
まとめ
相見積もりを取ることは、理想のお店を適正な価格で実現するためにとても素晴らしいことです。
しかし、比較する条件や情報が揃っていなければ、その比較から生まれる数字には何の意味もありません。
大切なのは、「一番安い会社」という目先の数字を探すことではなく、「同じ条件で並べて比較し、自分たちの人生の大きな挑戦を一緒に支えてくれる、最高の並走相手(パートナー)を選ぶこと」です。
一生にできるお店づくりは限られています。
どうか目先の数字のパズルに惑わされず、中身の揃った公平な比較を行って、皆さまの理想の美容室を形にしてくださいね。
もし、「手元にある見積書の比較方法が分からない」「工事の範囲が本当に合っているか不安」という大阪のオーナー様がいらっしゃいましたら、いつでもお気軽に空間設計モノデザインへご相談ください。私たちがセカンドオピニオンとなり、皆さまの素敵なお店作りをお手伝いさせていただきます😊
他社様のお見積もりでも遠慮なくお持ちください。営業目的ではなく、「同じ条件で比較できているか」という視点から、中立的に確認させていただきます🍵
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